午後、道玄坂のル・シネマにて「アイヒマンを追え」を観る。老輩は第二次欧州大戦時代の事象から目を離すことが出来ない。そう云う事に関心を持つ人間は、身の回りには見当たらない。しかし、映画館に出掛けてみると、年齢的にも同輩ばかりで、しかも、満席状態であるから都会の高密度というモノには、驚く次第だ!今回の映画で何よりも感激したのは映画の内容ではない。それは、準主役を演じる男優の顔が知り合いに酷似している事だ。「他人の空似」と云う諺がある。老輩も、長い人生の中で、一度や二度はそういう事を、目撃、いや体験したことがあるが、しかし、そうなると、もしかしたら、広い世間には愛妻と似た人物がいるかもしれない・・・どうなのか!声が似ているとか・・・。そう云う視点で、人の多いところに出掛けて、観察したなら、百点満点とは言わなくても、80点位な人を目撃できるかも知れない。幸運にも、そういう人を目撃する事があったならば、その時、気持ちがどう作用するかしばし思案する。夕刻、知り合いと待ち合わせて、甥の店にて、今年の挨拶を済ませ、神泉にて若人と会食して、終電に乗る。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。