複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • 昨夜、寝しなに、スマートニュースをチェックしていたら、岡山県の勝山に存するパン屋を経営する青年が『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』という本を上梓、それが、韓国でブレークしていると言う記事が目にとまり、内容はピケティー著「21世紀の資本主義」をパン屋さん的に読み解き、近未来的な地域循環経済を実践している内容であるという。勝山と云えば老輩は永井荷風を思い出す。荷風が戦災で焼きだされ、岡山に辿り着く。食糧難の日々。頼るモノとて居ない。昭和20年8月の事である。荷風散人、この時67歳。あまりにも、食糧が恋しく、師弟関係にある、谷崎潤一郎が勝山に夫婦で疎開しているので、その弟子をたより、8月13日未明、岡山停留場に出掛ける場面が彼の「断腸亭日乗」に描かれている。谷崎氏のところでは白米、豆腐汁、町の川にて取りしと云う小魚3尾、胡瓜もみと、目下容易には口にしがたき珍味をふるまわれる。そして8月15日には、宿屋の朝食は、鶏卵、玉葱味噌汁、はや小魚つけ焼、茄子香の物を口にして、「今の世にては、八百善の料理を食するが如き心地なり」と心境を吐露する。岡山に帰りては、街は休戦の祝宴をはる光景に遭遇する。「断腸亭日乗」を読んでいると、老輩は荷風の日乗にてはここのくだりが一番好きだ。いつ読んでも気持ちが「ほっと」するのである。ところで「タルマーリー」と云うパン屋さんは鳥取県八頭郡智頭町に引っ越して、ビールも醸造するようななったという。詳しくはYouTubeでみられたし。
    さて、今日は、店をひいきにしていただく、Sさんがドローンを持ってきて、カフェブロッサムの周辺を空撮してくれた。150メートル上空からの視点はユニークである。紅葉が始まった周囲を低い山に囲まれたこの盆地はわかりやすくて、心休まる風景だ。近未来を予言するディヴァイスのお陰でうきうきする様な一時を過ごせた。モニターを観ながら、「これはヨーコさんの視点だ」と思った次第。