飛駒に向かう途中の稲穂は既に黄金色。もう一カ月もすると山の色も変わるのだろう。今日は室内にもお客さんが入り始めた。これから本格的な秋が始まって、暖炉も大活躍するのだ。時間が止まってしまったような空間を堪能する人多。店が終了後独り、帰宅して録画済みの「男はつらいよ」を観る。映画のワンシーンに、ロシア料理のレストランが出てくる。店内では、楽団が、あれはバラライカと謂う楽器であったろうか、「モスクワの夜は更けて」を演奏している。そのシーンがなんとも、胸に残っていじらしい。もし、ヨーコさんがこの場にいたならば、今より約50年前の独身の頃、初めてモスクワを訪れた時、街角よりこの音楽が流れていた事を、語りながら、秋の長い夜の一時を過ごせたであろうと、しんみりと思う次第也。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。