今日は愛妻の月命日だ。朝、TVを観ているとヨーロッパの大戦が終焉して70年。記念行事が報道された。老輩はヨーロッパ戦線に愛着がある。先日はラジオで、爆撃で粉々になったドイツの由緒ある教会が人々の手で、モザイクのようにかけらを集めて、元の姿に戻したという話を聴いた。ドイツでは、アメリカが参戦で、昼は米軍機の空襲、夜間は英軍の空襲という猛烈な爆撃で全土的に都会は破壊されたという事を以前読んだ事がある。かくて、合衆国がこの戦役参加にあたり、当時、米国内に蔓延する、厭戦気分を払しょくするために、日本を挑発して、例の真珠湾攻撃に誘導し、米国の世論を大戦に向かわせたという説を何かで読んだこともある。年をとると、歴史に興味が向く。ことに夢中で過ごしてきた、我が生涯に同期する時代の周辺、特にヨーロッパの戦前、戦中、戦後はことさらに興味をひかれる。もっとも、ヨーロッパやアメリカにいる同世代の連中にしても、リタイアーして、時間が豊富にあるから読書には事欠かない。その上、歴史上の経緯も、十分に明らかになってきているから、若い歴史家が創意工夫をして読者を飽きさせないように本を書ける。そういう状況が世界的に生じていて面白い本が出て来ている。ことに、1940年の春から夏にかけての「バトル・オブ・ブリテン」という、戦闘機を交えての英国防衛戦に興味がある。映画で観ても面白い。また、ウインストン・チャーチルが戦時内閣で首相として奮闘し、英国を勝利に導びくが、戦後最初の総選挙では、功労者チャーチルを退け、労働党を与党として、アトリー内閣を選んだ英国民の見解は興味のあるところだ。今年のイギリスの選挙では保守党が制したようだが、、今後の経緯が注目される。朝食後、薬を貰いに病院に出掛ける。陽光に比して空気が冷たい。出る時、念のため、薄手の徳利セーター、マフラーを首に巻いて出掛ける。こう云う感覚は自分だけのモノであろうかと思い迷い、病院ですれ違ったお年寄りに訊いたところ、「今日は涼しい」と言ったので納得した次第。終日、北欧に迷い込んだような気分ですごす。そういえば、グンバルトラーソンが活躍する、北欧の警察探偵モノの読書案内を最近目にした様な気がするが、今読んでいる現代史も面白いから、この次にする予定。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。