一人が「この頃どうです?」と訊ねる。もう一人が「いけませんなぁ~、どうもいけません!」「そうおっしゃらずにここは踏ん張っていただいて・・・」「さいですなぁ~、そこが、どうもいけません・・・」老妻の遺灰の前で老生のなかに居る二人の会話である。老妻と世間話もする。最近は、ピケティ氏の「二十一世紀の資本」が経済界、アカデミズムの世界でも話題だ。その内に読んでみると報告する。店は各方面寄り三々五々人来。暖炉の前で歓談暫し。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。