足利の市場にてアサリ、ハマグリを得る。ハマグリは「地」のものだという。一山1200円。ヒコマに持ち寄り、昼、アサリのパスタに
ハマグリを入れる。しかし、アサリの個性的なエグ味が強いので、ハマグリの上品なミネラル感は不明なり。しかし、ソースに深みはでる。
ソースといえばヨーコさんはこの頃は、毎回、一週間を掛けて、グレービーソースを作っている。時々、味見をして自分の納得のいくように
じっくりと作っている。その姿を見ていると、「夕陽限りなく好し 只これ黄昏に近し」という李商隠の漢詩が浮かんで来るのだ。
夜、ヨーコさんはハマグリのお吸い物を作る。気がつかなかったが、器は普段と違い、塗りの上等なもので出てきたが、こちらは、食べることに気を取られていて、つい、見落としてしまいました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。