渋谷のBunkamuraで「桃(タオ)さんのしあわせ」を観る。劇場は満席にちかい。観客は
中高年ばかり。見ごたえのある作品であった。60年間、同じ家族に仕えてきたメイドのタオさんが
或る日、脳卒中で倒れる、というところから、物語が展開してゆくのだ。舞台は香港。
映画で出てくる、丸ごとの魚を煮付けたものが非常に美味そうに出て来た。中国でよく戴いた。
広東語も懐かしい・・・・。思うに、日本の煮魚とはことなり、上手く野菜を用いて調理、
香り付けするところなどは先輩格だ。
タオさんも僕と同じで正直だ。主人が心を込めて作って持ってきた「ツバメの巣のスープ」を試食して
「生姜が入ってない!」いって、場がしらけるところがある。自分を見ている様な思いがした。
注意しなくてはいけない・・・・・。渋谷の街は日本人ばかりになったようだ。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。