二人で久しぶりに有楽町にでて角川シネマで「BUNGOささやかな欲望」を観る。最初の「注文の多い料理店」で、
路に迷った主人公達がさまよう景色に懐かしいところがあると思っていたが、足利の両崖山のハイキング
コースの一部ではないか!「人妻」では、終戦間もなくの昭和の風景が出てくるが、電柱が丸太ではなく
コンクリートになっていて、色気が無い!時代考証という事に未熟さがある。映画は観客が画面に
没頭できるようにするには、工夫を要する。本物感をどう表現するかによるところが大なのである。
僕は、この頃、時代背景が戦前、もしくは、1970年代というような時代を扱う映画は画像作りに大いなる
難しさがあるように思う。そうであるならば、その時代に製作されたフィルムを修復して再上映するほうが
シネマとしての完成度は高まる。もし、作者が、新しい着想でその時代と人間を表現したいというならば
テキストベースのものをもちいた方が、作品の完成度は高まると思うのだ。
しかし足利、桐生、栃木と身近な環境が映画の中に出てくるのでその意味では興味深いシネマ。
ヨーコさんは大半を寝てしまった。
夕に至り、近くの東京會舘に入り、プルニエにてシャンパン、エスカルゴ、ドーバーソウルを飯。
歩すこと1万余歩也。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。