昼を過ぎて駿雨有。世界遺産選定で小笠原諸島がメディアで取りざたされている。懐かしい地名だ。
今より四十年前、家族と出掛けた思い出がある。船で東京湾を出ると、まもなく、昼食に
鰻弁当が出た。食物を口にしたのはそれが、最初で最後だ。船が外洋に出ると船酔いが始まる。
船底の大広間に横になる。限りなく船底と密着して、あたかも、船底の一部と化せば、船酔いを
まぬかれると思い、母島の港に着くまで、25時間そもままへばりついていた。
航海中、いつも、レイモン・ルフェーブル・オーケストラの「シバの女王」が聞こえていた。
今、念のため、iPad2で「シバの女王」を検索して、音楽を確かめている。そう、この曲が
繰り返し、繰り返し流れてくるのだ・・・・。
かなり苦行を強いられる、小笠原訪であるが、懲りずに2~3回出掛けていったのだ。
返還間もない頃で、都営アパートに泊めてもらい、毎夜、浜辺で、島の人達と星空を見ながら
丸ごと茹でた伊勢海老をよく馳走になった。
若く、無鉄砲な時代であった。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。