朝より晴。ヨーコさんは家の掃除、洗濯に忙しい。僕は気晴らしに、電車に乗り青山、骨董通りにある飛行機のスケルトンモデルを見に出かける。「あまり人ゴミの中にははいらないように!」と言うヨーコさんの注意を背に、ルンルン気分で出かけた。昼食でワインを呑みながら、現役時代、恵比寿付近で一つ新築現場をやったことを思い出す。記憶を辿り、見当をつけて、探しに出かける。青山から國學院の横を過ぎ、明治通りを横切り、駒沢通りに入る。無事到着。その家は丘の頂上に健在であった。非常に安心。当時の苦労を思い出し独り感慨にふける。恵比寿駅で国電に乗り帰路。車窓から紫色に染まる空が見えた。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。