足利市内の桜二分咲、朝より春風に吹かれ市中散策。富士見橋より新川土手に沿いて南に下る。黄色き菜の花が歩み進む前、後に延々と続き、のどかな風景この上ない。川面には水鳥が浮かびゆるい流れの川上にのぼって行く。その姿はまことに優雅で春の風情を感じさせる。しばらく眺めていると、水鳥は川の浅瀬に行き当たり、体が川底について進めなくなった。観察を続けていると、思案した水鳥はおもむろに二本の足でヨチヨチと歩きだし浅瀬を越えて次なる川の深みに体をおさめた。優雅な泳ぎとヨチヨチ歩きには非常なる落差がある。僕は水鳥の生活実態を目撃したような気分になった。事務所に立ち寄り用事を済ませ後、近所の映画館に入る。ガソリンの売価、下がるとの報しきりなり。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。