またたくまに、周囲の風景は緑になった。
この春は、久しぶりに面白い小説につかまってしまい、読了後もその余韻がいまださめやらない。
題名は「嘆きの橋」オレン・スタインハウアー著、文春文庫、2005年10月10日第一刷。
時代は1948年、場所は東欧ウクライナの西にある架空の国で起きた事件を、若手刑事が調べ、謎を解いて行く推理小説仕立てで物語の展開の中で、背景に描きこまれた人々のやるせない生活、人物描写、冷戦揺籃期の東欧の雰囲気を見事に描き出している。体制崩壊後の新世界に生きている私には懐かしいセピア色の写真を見るがごとくに心地がする。
本の内容は読もうとする人の興をそぐことになるのでこれ以上は申しますまい。というのも、著者にはこれがデビュー長編で、本書に始まる5部作で冷戦が始まってから終焉を迎えるまでの50年を描き出そうとしており、すでに第二作、第三作と発表ずみという。著者の語りに魅了されてしまった私としては一刻も早く二作目の翻訳発表を待ち望むこと仕切りなのです。このよに興奮したのはそう・・・・、フレディリック・フォーサイス著「ジャッカルの日」、その後のトム・クランシー著「レッドオクトーバー」以来、久方ぶりの興奮なのです。
話を現実に戻すと、今週の土曜日より5月9日までロングランの営業が始まる。その期間中に春恒例のエベントもある。準備万端怠りないが、後は好天に恵まれることをただただ祈るばかりであります。
いつものことながら音楽関係諸兄のご協力を心より感謝いたします

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。