複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • きのうは、久しぶりに楽しい思いをした。
    家人の学生時代同室の寮生が何十年ぶりかで、遠方より我が家に集い滞在後、家人は
    婦人連と小旅行を企てたのである。店の引継ぎ万端の準備で家人忙しく、土曜日は、
    僕が初老の婦人連を引き受けて、足利を案内することになった。
    足利学校を一通り見学して、昼には
    「栗田美術館」
    の門をくぐり、昼食をすませ、い
    よいよ館内を見学することになった。
    僕は、昨年、同館にビジネスフレンドを案内した事があり、その経験で1~2時間の
    見学のつもりで館内に足を踏み入れたのである。
    断っておくが、この分野では門外漢である。初老の婦人連も陶磁器にさしたる心得が
    ある連中とは見うけられなかった。
    所がである・・・・・!!。
    館内、整然と陳列されたものを、順を追って見て回るのであるが、時々、陳列せし物
    の前でふと足がとまってしまう事がある。その陳列物が向こうから話し掛けてくるの
    である。そうなると、話を聞かざるを得ない。改めてもう一度、形、模様、色、もろ
    もろを丹念に見直すのである。あるものはその線のよさ、あるものは、その力強さ・
    ・・・・。そのありようはさまざまである。
    どうしても、そのように不思議に足が止まってしまう。
    ふと、みると、連れの婦人連も同様であった。まったくの門外漢がその陳列物に引き
    付けられ、魅せられてしまう。不思議なのである!!。気が付いた時には、瞬く間に
    5時間が経過していた。全員、館内にあふれる、良質な陶磁器のかもしだす摩訶不思
    議な気配を満喫して外に出た。
    思うに、人間、年を経て、それなりの経験の後、人は、誰でも、内面には、程ほどの
    見識が育ってくるのではないかと思う。それが、一流品と云うか、本物に出会ったと
    き、おのずから共鳴し、その様な作用が生ずるのだと、考えるに至ったのである。
    そう考えてみると、多少腰が痛い、腕がだるい、足が重いという事も、我慢出来る。
    なにしろ、眼力が一段と向上するのであるから。それで上等である。
    久しぶりに貴重で、良質な時間を過ごすことが出来た。
    素晴らしい陶磁器達に感謝多。。
    「老嬢等と足利学校にて」