複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • 午前中は曇。今日は予約も入っていないので、休息する事にした。朝はどんよりと曇り、寒い。物入れから、ケロシンストーブを出して火を点けてみる。朝食後、炬燵に入り読書。先日来読んでいる「古書の来歴」がいよいよ面白くなってきて読み続けている。古書と言っても、ユダヤ教徒のハガダーと言う旧約聖書に関係するモノだから、読み始めは、読了できるかどうかが疑問で、面白くなければ途中で止めてしまおうと思った。物語にはサラエボやウイーンと言うような、昔行ったことのある街や、国が出て来るから、物語に引き込まれて行く。背景にはユダヤ教徒にまつわる物語で満ちている。大分以前、ヨーコさんが大病を患い、それが回復した頃、一緒にヨーコさんの好きな音楽の街、ウイーンに出掛けた事がある。老輩はその頃、クラシックカメラに夢中になっていたから、私にとってはカメラのメッカであった。その折、車でユーゴスラビアをドライブしてヴェネチア迄出掛けた。旧ユーゴスラヴィアの港町で一泊して、見知らぬ街の食堂に入り夕食をとった。社会主義体制の食堂だから、薄暗い陰気な雰囲気の所である。メニューも地元の言葉で書いてあるから不明だ。しかし、ヨーコさんがかろうじて読み取った、「パリジャン」と謂う言葉を頼りに、店の人に内容を尋ねると、英語で「フィッシュ」というので魚であればよかろうという事でそれを頼んだら、手長エビのむき身が大皿に山盛りで出て来た。イタリアンの「スカンピ」だ!このエビは二人とも初めてであったが、味わいが上等なカニに似ていて、美味であった。帰国後間もなくして東ヨーロッパの体制は崩壊し、ユーゴスラヴィアは内戦が生じ、そのニュースをよく耳にする様になった。この本を読んでいると、愛妻と出掛けた折の、色々なことが思い出されて、其の内に本来の物語の面白さも加わり、思わずして読了した。この本はアメリカで発表されるや否やベストセラーになったという。

  • 今日も予約があり、自転車で飛駒に出掛ける。一段と涼しくなってきた。帰宅後TVで渋谷の交差点の賑わいをライブで観る。ハロウィーンだ。かつて、愛妻と秋のニューイングランドをドライブしたことがあった。その折、民家の出窓にはどの家も、大きな黄色いカボチャを飾ってあった風景を思い出した次第。

  • 今朝は、ローストビーフを焼き始めた頃より、電話予約が次々と入り、ローストビーフは忽ちのうちに売り切れ、寒いから室内を希望する人が多く、室内も満席状態となる。従って老輩は始終暖炉の傍に待機して、焼き物に専念しなければならない。今日は、幸いにも、学校に通う近所のお嬢さんに手伝ってもらうから、注文や配膳はスムースに推移する。帰宅後、映画を観にアシコタウンに出掛ける。この映画は昨年の今頃、織姫神社を散歩の折、撮影隊が、一所懸命に下に見える両毛線と渡良瀬川の風景を撮っているので、何の映画であろうかと尋ねると「湯を沸かすほどのほどの熱い愛」と言う、なんだかわからない題名を教えてもらったが、途ても記憶にとどめるには程遠いタイトルだと思って、物事をスルーしようと思ったら、その関係者が「宮沢りえさんが出演の映画です!」というので、iphoneに記録して置いたものだ。其の時、翌年の秋には上映されると記憶に留めておいたのだ。作品の出来は非常に良い。足利の風景が至る所にちりばめられ、しかも、市内の中心に位置する、銭湯が舞台であるからなおさらである。画像構成も上等。というのも、先日観た「金メダル男」は作り手の気持ちは解るが、画像の質というか、画像構成が物語を展開するうえで妙に軽いところが、物足りなかった。この、宮沢りえさんの映画はそういう意味でも安心して鑑賞でる。余命3カ月という物語の設定を知って、思わず、愛妻、ヨーコさんの晩年の様子を物語に重ねてしまった。ヨーコさんも「カフェブロッサム」の為に全力投球して、息を引き取る2週間前まで、店で忙しく体を動かしていたのだ。だから、身につまされる内容。だから、このところ、老輩はヨーコさんから大変重たいものを託された気がしてならなかった。そういう意味でもオダギリジョーが演じる相手役の立場にシンパシーを感じる。我が老妻が逝って、間もなく2年が経過する。光陰矢の如し!老輩もなんで、こんな巡り合わせになってしまってのか!と、その事に思いが至ると、我が身の不運を嘆き悲しむ・・・・。終いには、老妻に早くお迎えに来て頂戴と、位牌に向かい手をあわせるのだ。しかし、すこし時間を置くと、自転車の面白さが気になって、もう一度、先ほどの、お迎えの件はもう一度検討するから、ヨーコさん取り合えずキャンセルしてくださいとお願いする次第也。兎も角も、今日は映画に、我が気持ちを浸す事が出来て、有益な一時を得た。

  • 昨日と打って変わり、快晴。足利を7時に出発、店到着8時半。外気温は13.5度。早速ローストビーフを焼き始める。先日知り合いになった少し先輩のS氏来。互いに現役時代の事を語り合う。氏は国内の事業、国内マーケットを対象として仕事であったという。老輩は80年代頃から米国、ヨーロッパよりの輸入を中心とする事業展開に属するから、恵まれていたと氏は言う。考えてみれば、其の頃はトヨタ、日産と自動車輸出が破竹の勢いで世界に広がり、同時に円高を生じさせる事になった。例えば、輸入信用状を開設して荷物が相手方より到着するのに約5カ月を要する。その場合、発注時の為替相場より円高が進展すれば3円、5円の差益が生じる。取引額が10万ドルであった場合、差益が一ドルにつき5円であれば、その十万倍即ち50万円が労をいとわず、益となるのだ。ぼんくらな老輩がどうにかこうにか、やってこられたのは、時代に恵まれた故とつくづく思い次第である。午後に至り、四国より来客在り。ローストビーフを食べに来たという。しかし、其の時は、既にそのメニューは、売り切れていた!慰めながら、仔羊、とステーキを焼いて差し上げたら、「来たかいがあった!」と頻りに謂う也。

  • 午前中歯科訪。昼粗食。午後、「インフェルノ」を観に出掛ける。主たる舞台はイタリアのフィレンツェ、物語の展開が複雑すぎて、筋を追うことが面倒だが、度々訪れた事のある場所が舞台なのでその画像を楽しめた。今日は寒いので布団に湯たんぽを入れる。

  • 朝より、渡良瀬川堤を下り、佐野厚生病院に向かう。お天気も上等!追い風で自転車が疾走する。検査結果の数値等の推移に変化はなく、胸をなでおろす次第。検査後、インフルエンザの予防接種もうける。次に、久しぶりに、森田屋に11時の開店に間に合うように向かった。既に、十数人が並んでいる。開店時は三十余人だ。さすがに佐野ラーメンの原点!非常に刺激的な風景に出会った気分。帰路はアゲンストの風を受けるので帰宅するまで2時間を要する。帰宅後、炬燵で読書。夕、粗食飯。

  • 朝より晴。まさに秋晴だ。自転車で飛駒に向かう道中も快適だ。帰宅後、久し振りに、出汁をとり、ほうれん草の煮びたしを拵え牡蠣フライをあげて飯。他特に記す事無。。

  • 夕方より雨模様とあったが、片づける用事もあるので自転車で店に出掛ける。11時の外気温は15度。店の片づけをして、少し薪割をしようとしていたら、ポツリと冷たいものが頬にあたり、念のために「雨雲の動き」を確認すると、間もなく、飛駒の谷に雨雲が移ってくるではないか・・・。慌てて身支度、合羽を羽織り急いで谷を下り、トンネルを貫け、足利市中に入るとすでに雨が降り始めているのである。しかし、先回の雨と違い小雨であるから、大した被害はこうむらず難を逃れた次第。

  • 朝より晴。足利市内を抜けるときは、アゲンストの北風を受けていたが、飛駒の盆地に入ると、周囲の山塊が風を防ぎ、背中に日差しを浴びて走るので気分が良い。トンネル付近では秋色く深まりゆく感あり。他特に記す事無。

  • 今日は午前中より日差しがあり、店に訪ね来る人は、皆、外の席にて寛いでゆく。夜、face bookで誘われて、英語で夕飯を楽しむ会に出席。楽しいひと時を得る。