複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • カナダ西海岸の初夏を思い出すような天気になった。早々に身支度をする。ダンヒルのドライビングジャケットをはおり、昔、ロンドンのボンド・ストリートで買った革のヘルメットにゴーグルとイギリス趣味に身を固め、玄関にてヨーコさんに敬礼。「只今より、B作戦遂行の為、本官は任務に付きます!」「そうですか。宜しく頼みます」とのやり取りがあり、モーガンのコックピットに納まる。因みに、B作戦とは草刈です。かようないきさつで、午前中は気持ちよく、野外労働に汗を流す。昼に至り栄養を補わんがために、佐野市内にて「プチボヌール」で仔牛のカツレツ飯。ピザのマルゲリータも頼む。労働の後の食事は美味しい。もどりて午睡後作業続行。夕、織姫山を散歩。

  • 遠来の知人を車で成田に送る。帰路、麻布に立ち寄り、戦後の東京裏面史を描いて好評のロバート・ホワイティング著「東京アンダーワールド」に出てくる、「ニコラス」にて昼食を飯。店内は中ぐらいの入りで、黒服の左袖に白いナプキンの折ったものを下げた、人品卑しからぬ初老の紳士に、窓際の席に案内され、ヨーコさんは「初めてなので、お勧めは?」と問い、ピザを含む定食を頼む。この店は、1954年創業である。三度目のリニューアルをした老舗である。店を出て、近くの「偏奇館」跡、スエーデン大使館の付近を散策し麻布の谷を渡りパーキングに戻る。

  • 今日も涼。午前中草刈。昼、身近な知り合いを招き軽い昼食パーティーを企画する。遠来の友を招き、一夕を太田の「串秀」に過ごす。

  • 極めて涼。終日暖炉の火絶えず。大型犬來。店が一段落して後西側の壁を見ると蔦が一面に伸び、屋根にかからんとするところだ。もし、蔦が屋根に住み着いてくれれば、蔦の葉が屋根を覆い、グリーンハウスになると思う。この1~2週間の動向注目すべし!

  • 常連さんより季節の花届く。天候不順にもかかわらず千客万来。ワンちゃんも來。ホトトギスしきりに鳴く。暖炉もフル稼働する。

  • 湿度なく爽やか。市場にて浅利を買い、昼食はパスタを作る。食後、明日からの営業準備をする。僕はもっぱら草刈。他、特に記す事無。

  • ホテルの優雅な朝食を済ませ、天守閣に登る。城はコンパクトながらバランス良し。老女二人は公園に息う。眺望良。松本民芸館にて、繊細な線をもつ優雅な李朝家具を見る。李朝の家具を見るのは久しぶりだ。昔、韓国貿易の頃、ソウル市内で見かけたことがあるが、館内で聞いてみると李朝の家具にして「民芸家具」は発するという。然も在りなん。
    特に、棚の上に安置されている厨子は見事だ。この職人はミニチュアールの楽しさを解する人にちがいない。気が遠くなるような細かな格子戸の下に納まったパネルが非常によろしい。厨子に向かい合っていると、扉の中から『どうだい!大将・・。上等だろう!』と声が聞こえたような気がする。
    館にて上田方面の道を尋ね、三才山トンネルを越えて丸子は一時間であるとの意見を入れ、玉村豊男さんのワイナリーに向う。併設レストランにてシードル、ワイン、眺望を楽しみランチを飯。婦人達大いに満足。松本よりレストランに向う途中の運転手の心理は、各方面より我店に向う如くの思いありなん。
    帰路、ヨーコさんの運転に代わり、助手席にてうとうとと眠り込む。目を覚ます頃には無事足利に到着する。

  • 朝、兼六園を訪ねる。菖蒲豪勢に咲きそろい初夏の風情あれど、空気、極めて肌寒し。冬物セーターを家に置き忘れたるを悔いる。園の樹木、思いのままに育ちたる姿、程よく枝を支える事、見事ナリ。地面に草を摘む一群の人有、その苦労我事の如く思う。
    昼近くなり、世界遺産「白川郷」に向う。雨止み集落にて粗食を飯。しばらくの散策後、高山の家並みを訪ねる。山あいの風情、ドイツのシュバルトバルトの如し。夕、安房峠を越えて松本に向う。迫りくる山肌は薄暮にあらあらしく映り、老女大いに不安がる。8時を廻る頃ホテルに着、直ちに中華レストランに向かい飯。白川郷は桧枝岐の光と似ていた。

  • 早朝、友人二名來。車にて四人で太田インターより金沢方面に向う。途中、海野宿にて家並みを見学。午後、金沢の「東の茶屋」「武家屋敷」等を見学。我ら夫婦は生涯に始めての古都であり感激ひとかたならぬものあり・・・。夕、「お母さんの味」という居酒屋風の店にて飯。

  • 終日雨。病院にて検査。異常無。昼、田沼インターより栃木に向かい、駅前のピザ店にて飯。他、特に記す事無。