複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • 昼、成都酒家にてリラク編集打ち合わせ。夕、帰宅。夜、粗食飯。ツイッターの登録をする。久しぶりに、新しい世界に足を踏み入れるような心地す。

  • 台風2号が発生したと報有。午後、イオンシネマにて「必殺剣鳥刺し」を観る。舞台装置、カメラワークス諸々の事は、遜色なく整っている。しかし、なんと言うか・・・・、新鮮さが乏しいような気がする。この、5年の間に時代劇と云うものを色々と観てきたが、各々の映画に、ある種の新鮮さが有ったがと思う。映画作りもなかなか難しいのだ・・・。
    夕、粗食飯。TV番組では選挙後の結果を踏まえた討論会有。ヨーコさんも番組を観ていて、「かっチャンの小遣いも仕分けしないと・・・。」と呟くのを聞いたときには、首筋に冷風生じるような心持になり、番組との一体感があった。

  • 参院選投票日。山梨よりヨーコさんの友人家族來。裾野市からも水泳のコーチ家族來。歓談しきりなり。

  • 久しぶりに晴れた。木陰は風有涼。三々五々来店有。他、特に記す事無。

  • 午前中より飛駒にて草刈。昼食は、まず、ミモレットをつまみながら、冷えたシャルドネでのどお潤す。ヨーコさんの冷たいボルシチを試食する。ビーツの幽かな甘味、コーンのような香り、ミネラル特有の食感が絶妙に混ざり合い、のどに涼しい。最後はシーフードパスタを飯。食後再び草刈、夕に至。額に汗した一日の締めに、「う」の字の暖簾をくぐる。ラジオで「ブックフェアー」が開催されていることを知る。残念ながら土日は出かけられない。来週は神保町にでも出かけてみよう。僕はスローライフを目指してヨーコさんと店を始めたわけだが、そのスローライフが大分忙しくなってきた。ヨーコさんはしきりに「かっチャンにだまされた!」をぼやいているが、しかし、デービット・ブラウンのThe
    Rest of Your Life is The Best of Your Lifeに述べてある様に、程々の忙しさは体に活力を生じる。明日も早立ちだという。早ね早起きだ!どなたさんも、お休みなさい・・・。

  • 晴れた。モーガンのフロントガラスを倒して走る。車が動き出せば直接が顔に当たる。レーサースクリーンを取り付ける。とりあず、顔のところだけは風がよける。飛駒に到着後しばらく草刈。昼に至り帰宅。粗食後午睡。夕、再び草刈。野外作業にあける一日であった。今日もかくてありなん、明日をのみおもいわずらう・・・。

  • 七夕であると言う。しかし、僕の体内時計は旧暦に出来ているから風情が無い。二人で飛駒に出掛け、ヨーコさんは、店内の整理、僕は草刈に汗を流す。昼に至り、冷えたシャルドネに喉を潤し、ハーブ入りソーセージを試食。続いて、チーズフォンでをつまむ。豊かな風味の有るチーズと、トーストしたパン、冷えた白ワインがコラボで口中で溶け合い、胃袋に収まるまでの過程は幸福の極致だ。労働の疲れもたちまちのうちに消える。帰宅後、k君の『ミレニアム』をヨーコさんと観ていたが、僕は以前本で読んでいたので途中でパス。ヨーコさんは、久しぶりに映画を観たとしきりに感激していた。
    この物語のテーマになるスエーデン中部の町で事件が起こる1966年、僕は偶然にもこの近くを通り過ぎた。それは、7月の始めであったと思う。K女に感謝。

  • 朝、草刈に出かけ、昼、帰宅。他、特に記す事無。

  • 朝、ヨーコさんは洗濯物で忙しいので、僕がモーガンでオーブン修理の立会いに出かける。帰路、医院にてコレステロールの薬を受け取る。今日はヨーコさんも元気だ。粗食を作ってもらう。Bunkamuraに行くために駅まで送ってもらう。劇場に到着すると3時からの上映は満席。5時のチケットを買い、時間つぶしに書店に書棚を探索する。書籍が沢山並んでいて様々なキーワードが脳を刺激し程よいセラピーとなる。映画アルゼンチンタンゴ「伝説のマエストロ」の観客の平均年齢は70歳をはるかに越えていると思う。自分で言うのもなんであるが、かくしゃくとした御老体が大半の席を満たす。全編を流れるタンゴはあまり馴染みの無い物ばかりだが、バンドネオンが奏でる音楽は十分に楽しめるものだ。歳を重ねて肉体はかなり変形したが、その世俗を超越した音楽への情熱が画面に溢れている。
    考えてみると、ブエノスアイレスは今次大戦の難に会わず、30年代より50年代まで、音楽的個性を独自に発展させ、タンゴの音楽的世界を確立したのだ。
    翻って、60年の長きに渡り、戦火に出会わずに現在にいたった日本文化は世界に浸透しつつある。たとえ、国威が凋落しようとも、日本人のライフスタイルから染み出してきた様なものが、着実に地球を覆うようになれば、孫達の時代になっても、世界に向って面子を失うようなことも無いであろう。
    この映画を見て、そんな感慨を得た。
    帰路、赤坂に下車してオイスタバーに立ち寄り飯。

  • 営業が始まってまもなく、ヨーコさんの「オーブンが点火せず、パンが焼けない!」との声が厨房より聞こえてきた。暖炉ではちょうど、ローストビーフが焼きあがったところだ。パンが焼けないのは一大事。牛丼屋でご飯が出来ないのと同じだ。洋食系のブロッサムではパンは欠かせない。メンテナンス会社も休みだ。こまった!ヨーコさんより足利でフランスパンを買ってこいと指令が出た。「合点承知の輔!」とばかりに、ひごろモーガンで鍛えたドライビングテクニックを駆使し、飛駒街道をフルスロットルで駆け上っていった。幸いにも交通量が少なく、安全運転を保ちつつ、何と、市民会館まで15分フラットで到着(ちょっと、過激な表現は無視してください)。パンを買い自宅より電気トースターを積んで、店に舞い戻った。ヨーコさんは余りの速さに驚いていたが、僕は何事もなかったように、注文の入った「仔羊のグリル」を焼き始めていたのである。
    店は終日賑わいを見せたが、混乱も無く推移する。今日は、ブロッサムで知り合い、出産予定を控えているカップルも來。慶なるかな!
    午後、通り雨有。店が一段落して、最後の人を見送って外に出ると、若いねむの木が花をつけているのを発見。この花を見ていると、南洋を旅行した頃のことを思い出す。
    汗を沢山流したので、汁気の物が欲しくなり、夜、「まるやま」にてラーメンを飯。