複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • 朝寒。身支度(35年前に中国で買った毛皮の馬賊帽子、アラスカ使用の手袋等)を整え織姫山散歩。寒風ものともせず山頂より南を望む。都心のビルディング、秩父山系、古河の高層ビルも見える。下って、緑橋に向う。橋上、川面に黒鳥4羽を見る。河畔に降り、背に風を受けて東行、中橋を渡り帰宅。1万余歩。夕、おせち料理を受け取る。「下谷叢話」を読み始める。

  • 電車で浅草。吾妻橋上にて暫く第二東京タワーを観察。工事254メートルまで完成とある。隅田川に沿い歩く。産業革命時代を彷彿とさせる「清洲橋」あたりより幽かに潮のにおいがしてくる。勝鬨より先は進めない。築地市場を横切る。場内、東京中の人が集まった如く賑う。各食堂は行列(終戦直後の闇市を思い出す)。昔、浜松町でピザ屋さんの現場をやったことを思い出し、おぼろげな記憶を頼りに探すと在った!看板に1994年創業と記されていた。ここは薪窯を使用するということで、消防検査で手こずった思い出がある。兎に角健在でなにより。この店は休み!ここに至り、伊皿子坂にある薬膳カレーを食さんと欲し車を止め向う。腹を満たし、魚藍坂を下りヒルズを目指し再び歩きはじめる。途中、道は無案内であるが概ねの見当を付けて丘のほうへ登ってゆき到着。ヒルズ展望所に登り晴れ上がり都下の眺望を楽しむ。しかし、上からは、周辺の起伏せし地形を読み取ることは出来ない。歩くこと33000歩余り也。

  • 風無く穏やかな日となる。朝食後墓参。そのまま渡良瀬川を渡り浅間神社に登る。眺望に恵まれ360度の大パノラマが楽しめた。昼食後午睡、読書夕にいたる。静かな暮れ也。

  • 風無暖。太田付近に所用あり車にて出掛ける。昼に至り、粗食生活の栄養を補わんと思い立ち、木崎まで足を伸ばし天然鰻を食。日光例弊使街道、木崎宿の「近野屋」という店。変哲の無い玄関をがらりと開け店内に進むと、ずっと先まで土間が続き片側に数部屋の座敷が老舗の歴史を感じさせる鈍い色を放っている。一瞬、各座敷に客と女郎達が三味線の音にドンちゃん騒ぎをしている場面が浮かんできた。木崎は天保年間より機でうるおう遊興客で栄えた所であるという。僕は手前の座敷席に案内されて腰を下ろす。先客も数人有。待つことしばしの後、形のよい重に納まった鰻が出てきた。飯は炊きたて。箸で鰻を一口に裂きほおばってみると見かけよりさっぱりとした味付けでやや歯ごたえがある。腹もすいていたので一気に平らげた。満腹にいたらぬ、腹7文目であるが、しかたがない。落ち着いて周辺を見回すと使い込んだ岡持ちもきちんと棚に積み上げられており、ここにも老舗らしさが感じられるのである。帰途、書店によりミシェラン東京を立ち読みす。

  • 風無暖。朝、織姫山散歩。途中、樹覚寺わきに水仙が咲いている。山頂の駐車場にはシュニア登山者の車が隙間無く駐車してある。空気霞、眺望よろしからず。石段をおりて、足を緑橋に向ける。橋を渡り河畔の水鳥を眺めながら中橋に下り帰宅する。11000歩あまり。

  • 予て計画のささやかな快気祝い為、ヨーコさんと連れ立って広尾、某店にに出掛ける。料理はジビエ也。両人とも出かけるにあたり、身支度に躊躇があるも、結局、ヨーロッパ仕立ての、20年来愛用する狩人風の服とブーツという格好になる。帰途、恵比寿駅付近を散策。坂上にある靴店のウインド・ショッピングをしていると、販売員よりヨーコさんの「ブーツスタイルが素晴らしい!」と褒められ、上機嫌となる。向いにある「キャピタル」も覗き、カフェブロッサムにおける、今後のコスチューム勘案の参考にする。この店のコンセプトも、サウスダコダ風で面白い。

  • 風無く暖。所用を兼ね山川方面に散歩に出る。昼に至り「リラク」編集氏と会食、冬号を受領。エッセイは吾ながらまずまずの出来であるように思う。皆さんも機会があったら読んでください。因み「リラク」冬号の67ページに掲載されてます(よかったら買ってネ)。こう云っては何ですが・・・、生みの苦しみみたいなものが多少はあるのです。さて、今日はクリスマスだ!雑誌が届いて気分最高!安堵です。次回春号の原稿内容を勘案するこの2~3週間は楽しい時期となるのです。それでは、皆さん、メリー・クリスマス!

  • 湯島天神に孫の合格祈願に出掛ける。念のために湯島聖堂も寄り、売店で霊験あらたかな合格鉛筆をもとめる。昼、両国の「細川」にて蕎麦を食す。細い蕎麦は弾力、こし、香りも十分で美味しかった。この蕎麦を食べながら、僕は現役時代よく食べに行った足利の「らんまる」という蕎麦屋を思い出した。食感が非常に似ている。そばつゆも似ている。懐かしい時代に戻った心地がした。今日は隅田川付近も充分散歩したので午後は有楽町で料理のシネマを観て帰る。

  • 早朝の外気温-5度。室温12度。暖炉燃え、ローストビーフの火入れも佳境に入り、室温24度にどどく頃より予約の電話鳴り始める。午後に至り外気温12度。穏やかな冬枯れの日和となる。吾人生もこうありたいと念じつつ本年の営業無事に終了す。ご来店いただいた多くの皆様、ならびに関係の諸兄に深く感謝するばかり也。

  • 明日の営業準備の為、飛駒に出かける。まず、風により倒れた看板を直す。ヨーコさんも入念に料理の準備をする。予約も入り始める。3時半に陽、山に沈んだ。薪の準備完了。明日が今年最後の営業日となる。嗚呼!光陰矢の如し・・・。