複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

カフェブロッサム繫昌記

最近、ヒルズ付近の書店に立ち寄り、本を探していたら、サンフランシスコのフォトグラファーに「写真をとらせてもらえないか?」と
尋ねられた。手に持っているのは、M型ライカではないか!!「ノープロブレム!」と答えて、撮って貰いました。

ヨーコさんに見せたら、「これで、カッチャンの葬式写真が出来たと!」喜んだのでありました。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。

後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。

  • 風なく,暖。ようやくにしてこの地にも季節が移り春來。いつになく桜の時を待望。
    庭に桜花めでたく咲き安堵。私にはいつになく長い冬を過ごした心持がする。この頃
    は縮んでいたからだの各部品が気持ちよく伸びるように思われる。掲載する写真はお
    気に入りの窓よりの風景。さりげない色気とそそとする姿がいいではないか!今日もサーヤに献花あり,ありがたきかな・・・・。
    庭にて一時を過ごす人,多。

  • 鬱々と,心,さだまらぬ時節を過ごしていたのであるが,久しぶりに慶事あり。
    深草に住まう,知人を訪ねた折,絵を見せられた。隅々まで力みなぎり,作者の画
    風,確立せしモノであった。描きては,婦人という。
    聞けば,ある作品は県下芸術祭で賞を受けたという。まことに天晴れな婦人である。
    今年はそののりで上野にも出展を目指し,創作活動に余念なきとみうける。この飛駒
    の地に画家誕生を知りて,心晴れたる一時を得る。ありがたきかな。

  • 寒気薄らぎ暖、漸くに春めきて、この頃は千客万来、お客様の応対に始終。心の闇も
    薄らぐ。春の演奏会、5月1日(日)と決まる。庭の水仙の蕾、未だ開かず。

  • 寒ゆるみ穏やかな日和となる。夕,サーヤ,ついに逝くなり。享年15老衰。この10日
    間は世の中に我,家人とサーヤ3人のみ,在るような心地にて過ごしける。
    夜半,上弦の月,紅くあるは怪・・・・・・合掌。
    家人「心静かに終日過ごしたい」とぞいいけるは,あわれなり。

  • ひざし春めき,穏やかな日となる。先週末,サーヤ食欲不振にて入院,本夕刻,退
    院。病の重大なるを告げられる。いずれの日にか「それ」は訪れるとおぼろには考え
    ていたが,動揺,激。このごろ,愛犬もなんとはなしに気持ちを通わす場面が多く見
    られるようになったのであるが,観念を定めても,胸,騒ぐは治まらぬ。家人沈す。

  • 今週は犬づれのお客様の多い日であった。
    土曜日は,大型犬のトレーニングの教室が,当店で早朝より行われた。今日は,県央
    よりピレネー犬,シフォンちゃん訪れ,このところ食欲不振をかこっている,サーヤ
    に良質な餌を戴き,それを食べ,サーヤ元気になる。何しろ,普段の餌も,チーズ
    や,その他のおやっも食べないので,心配するかたわら,多忙ゆえ,なかなか先生の
    ところにも連れて行けず,気をもんでいたのであるが,これで少し安心する。今週
    は,サーヤの件で,色々と教えられる事の多い日々である。飼い主の皆様に,感謝
    多。

  • 昨日までの寒気,ややおさまり,穏やかな日和となる。新年度の営業が始まり1週
    間,体の動きも,大分スムースになってきた。冬枯れの寒さの中,ご来店いただく
    方々には,心より感謝を,申し上げる,次第です。
    ところで,最近,岩波文庫のギッシング著「ヘンリ・ライクソフトの私記」を愛読し
    ている。この書,今を去る40年前,初読。いぶし銀のような記述,その当時,僕は,
    まだ見知らぬ,上等な大人の世界を覗き見るような,読後感があり,「我も,いずれ
    の日にか,このような静かな黄昏の隠遁生活をしたい!」と憧れたのである。言わ
    ば,我人生の教科書そのものであった。その時の原本は,多分,「開かずの間」その
    奥地に,他の本と束ねられて,埃を被っているはずである。今,手になるは,最近,
    書店で見かけて,つい懐かしさのあまり買ったものである。
    現在,炉辺で,この本を読んでいると,青春時代の日々が走馬灯の如く思い出され,
    其れと共に,悪戦苦闘せし40年の時を経て,やっと,たどり着いた,この生活を考え
    ると,感慨無量な気分にひたるのである。
    兎も角も,隠遁生活を目指す諸氏には,一読を奨めます。

  • 島流しにあったような,世界の孤島的,極東奥地の小さな世界にぬくぬくと,時を過
    ごしていると,山の彼方に,轟々と音を響かせて,流れている,激動せし21世紀世界
    が存在することを忘れてしまう。流れの渦中に入らずとも,時代の様子だけ,せめて
    匂いだけでも嗅いでみようと,冬休みを利用,奮起して飛行機に乗った。
    パリまでと,思ったのであるが,寒いのでやめ,空気のマイルドなサンフランシスコ
    で降り周辺を探索した。牧歌的な北海岸,凛と聳え立つヨセミティの岩,鬱蒼たる
    Redwoodの森,喧騒な中華街,全て,感動の余韻を漂わすスポットであった。
    開店まで残すところ二日,店内清掃,準備は順調に推移している。