庭の桜雅。愛犬サーヤの傷口ようやくに癒え毎日元気に庭を歩き回っている。このところ、好天続き庭に、終日人絶えず、有難きかぎりである。山すそより届く雉の声のどかに庭内にひびく。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。
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2004年4月4日(日)終日春雨やまず冷
愛犬サーヤ、二日前に退院。その日は、先生より明るい声で「無事手術終わりました!
からだのアチコチ斬った貼ったと、まるで、斬られ与三郎のようになってしまいましたが、年よりも大分体が若くて元気ですよ!」「いつでもいいですから、都合のよいときにお迎えにいらっしゃい!」との事ゆえ、花の香ただよう夕暮れ時、家人と病院にサーヤを引き取りに行く。
病室より現れたるサーヤ、あちこち体の毛を剃られて、傷口の縫い後も生々しい姿であったが、家人も私も、思わず「斬られ弥三」と言われた事を思い出し噴出してしまった。
本人は面白くなさそうで、家人のもとににスタスタ寄ってきて一本の前足をあげて家人の足に手をかけてひとくさり文句をいいたげな様子をみせた。
夜になっても、このところ、入院中の気苦労の為か、寝息をうかがっても、いつもする、鼾が聞こえない。
兎も角も春の椿事、一件落着。 -
2004年3月29日(月)晴、暖
うららかな春の日となる。この頃、午前中、サーヤ、庭の陽だまりに横たわり、のんびりと日光浴を楽しむこと多し。
昼寝の時間も少なくなり戸外うろうろする姿を、店の窓よりしばしば見かける。
そんな元気なサーヤであるが、聴覚はめっきり衰えてきたとみえ、例えば、私が庭に出てその姿を見ながら、名前を呼んでも、方向違いの彼方に顔を向けるのである。何回か呼ぶうちにようやくこちらに気付き顔を向けるありさまである。
今日、あらためて、体を調べていると「いぼ」のような物や脚の付け根には、しこりのようなものが少し大きくなってきたのである。年はとっても、なにわともあれ当店の看板娘、心配になり、行き付けのK病院に連れて行く。
先生曰く「サーヤちゃんも器量のよいのはおとろいていないわねェ~」「でも、年をとると色々出てくるから、気になるようなら手術をして治しましょう」ということになり、入院することになった。本人は帰りたいとしきりに鳴くのであるが、先生に宜しくお願いをし、サーヤには、よく因果を言い含めて、一人病院をあとにした。
夜になり、家人は「ナニが居ないとさびしぃ~」と言うこと頻りである。 -
2004年3月21日(日))晴れ
中旬より寒暖差激しい早春つづくが、店には蓄えた薪が十分にあり、快適に過ごせること有難し。雨降りて、地の青さ増し、林に野鳥の気配盛。
連休のイベント日程、5月2日(日)と決り、これより準備に取り掛かる予定。
本日は常連のお客様、新規の方々入り混じりほどほどの賑わいとな。皆様に感謝多。 -
2004年2月29日(日))曇りて後、晴暖
金曜日、サンケイ栃木版紙上、当店紹介記事掲載あり。
この両日、県内各地より訪れる方多し。昨年の秋、読売新聞紙上、掲載時の経験を生かし、家人及びジュリア女、早朝より準備怠りなく、開店後、厨房にて奮闘、対応順当に推移いたし、混乱を避け得た。卓上より回収せし皿上ことごとく残物無く、家人共々安堵す。記者殿に感謝多。
近頃、酒井順子著『観光の哀しみ』快読し、なお『負け犬の遠吠え』読書中。両書とも、近来まれに見る美書。
著者の慧眼に感服、その文章たるや、かつての、岩野泡鳴に勝るとも劣らぬ闊達自在、文明成熟過程の今様婦女子の生活つまびらかに描くさま、止まる所を知らず、読書深更に及ぶ。 -
2004年2月22日(日)晴、暖
寒村に東風あり暖。裏園の梅花一輪、ぽっちりひらき、陽気に誘われて、生後4ヶ月の幼児から人生の大先輩90歳の婦人まで、ブロッサムの料理を楽しむ方々で、終日賑わう。
庭に席する人、多。
備忘記
このところ、しばらく、狭き世界にとどまりて、閑静なる生活に始終せしが、先日、久しぶりに驚愕するべき世界をのぞき、その妖気にあてられ、やや体調を損ねる。
春の陽気や恐るべし・・・・・。 -
2004年2月15日(日)晴、寒
今の時、世間にては「バブル以後、空前の好景気!」と若人に教えられるも、吾が棲む世界には、その言葉、虚しくひびくのみ。
ブッブッと文句を云う老犬、老妻と手をたずさえて始めたるこの店も4年目となる。
いまだ、思想の芯たるもの揺れ動き定まらず、おのれの未熟なるを思い知り、愕然とする。
幸いなるかな、本日、千客万来、皆様が話し相手になってくださり、楽しいひとときを過ごす。感謝多。 -
2004年2月8日(日)晴、寒
寒いためか、この頃、閑。ジュリアさんの裁縫はかどる。
先日来、早朝に起床、店にて朝食をとる。
日の光を浴びながらくつろぐ気分は格別である。昔より、「朝起きは三文の得」とあるがさもありなん。夜、月光凛々。店、閑々。気分沈沈。 -
2004年1月31日(土)寒
本日で冬眠終了!今年の冬休みは、潜水艦の航海にたとえてみるならば、航海途中、潜行して、機関停止、その後、艦長の命令で、モップとバケツを持つて、あたふたと艦内を駆けずり回り掃除、配線点検、次回海戦に備え機関の整備に時間をついやすのごとくであった。明日よりいよいよ新年度の営業開始である。昨日心配していた風邪気味の喉も今日はタバコの味がよくなったので、回復を確認!それでは!全機関、エンジン始動、微速前進!方位****。と・・・・・・。こんな気分で今年1年始まります!皆さんどうかヨロシク。(チョット違うような気もしますが、今ははあんまり深く考えないことにします、そろそろ寝る時間になってしまいましたので)
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2004年1月26日(月)寒、晴
ようやく、厨房増設、店内リニューアルの工事完了。この期間、朝より晩まで一生懸命ひたいに汗して働いた。吹き抜け天井のペンキも、自分で足場をかけて塗ってしまった。つらつら、過去の人生を振り返ってみると、これほどまでに、働いたことは記憶にない。
増設した赤外線グリラーもパワフルに稼動、昨日は完成を祝ってジュリアさん達とステーキを焼いてささやかな慰労会が出来た。
今日も開店に向けての準備をする予定である。