先夜、隣街にワイン試飲会あり、ジュリア女史伴いボルドー各種、久しぶりに味わう。ムートンロートシェルト、ピューイフッセ、シャブリ等、しばらくのうち往年の華やかなスターに会えたような心地いたし、ほろ酔いにて帰途。夜会、若手シェフもまじり、貴重なる現場談、参考にすること多。

「紅葉する老年」と云う言葉が好き。老年期、戸惑うことばかり。孫の名前がとっさに出てこない!愛用するお店の名前も失念!探し物で、部屋に入ったら、目的を失念!と、悩ましいこの頃なのであります。一方、巷では、「人生100歳時代」と言うフレーズを耳にします。「そんな事は学校では教わりませんでした」などと、愚痴めいたことを言っても仕方がない・・・・。
後26年でそこに到達してしまう!店で立ち働いていると、「よく頑張ってますねぇ!」と、人様に褒められる事もある。こういう時は、気分爽快、元気が出るのであります。これはそんな老輩の日々を綴るものです。
-
-
2003年10月19日(日)秋晴
昨來好天、店の内外賑わい、カルフォルニアより戻りたるジュリア女史も厨房にて奮闘、ポルチーニパスタ好評、このところ来店、初めての方多し。夜、満天星輝
-
2003年10月11日(土)晴陰なかばす
昨週、加州ジュリア女氏より、16日再来との電話あり。加州生活倦怠、当店にて活躍面白い由。
本日、3連休初日。午後、佐野市在、F氏来。近頃、政府ミッションにてイスラム諸国歴訪参加折、酒に親しめぬ由、エジプト産ビール所望す。暫らく後、「飛駒交響曲」ありと言う。火山(かやま)先生作なりしと謂う。その話に、小生耳をかたむけ、店内一段落ゆえ、エジプト産ビールを伴に話しに加わる。
火山氏、ボヘミア誕、母日本人音楽家。先生、日本にてオカリナ元祖、宗次郎の師にて、さる時、飛駒黒沢の地に居住する。その折、師弟、F氏共に土を求め、常滑まで通うことしばしありと謂う。
酒を酌み交わし酩酊快話続き、たちまちふた時を過ごす。
火山先生、飛駒文化の源流にて備忘してここに記す。 -
2003年10月5日(日)快晴
昨來より秋日和続き、連日モーガン稼動。この頃、当谷に同色モーガン、一台生息するを知り、ばったりと、その車に出会ったときは、無人島にてやっと人間と云うものに、にめぐり会えたと言うか、未開の地にて文明の香りするものに、出会えたと言うか、ともかく慶賀な心地であった。
スペインが静かなブームと聞き、先週、スペイン大使館、経済商務部主宰、試食会に出掛け、ハモン・イベリコの試食する。イベリコ豚、昨今、絶滅寸前までいったスペイン原種にて、樫の森に放牧、そのどんぐりの実にて飼育する黒豚を謂う。
その豚肉を原料として塩漬け後、2年の熟成期間を要すプロシュート、スローフードである。
試食の折、用いられたものは、熟成期間10ヶ月のものであったが、味は、グレートなハモンの片鱗をうかがわせる逸品であった。おしむらくは、やや薫りがあさい。当店では、来年入荷のものを仕入れる予定。
久しぶりに銀座に出た折り、秋冬物の洋服を新調すべく、何軒かの店を覗いてみたが、我に似合うものに「あとちょっと足の長さが足らなかった!」と思うモノばかり。未練を残し、銀座を去る。その折サーヤの帽子買う。3800円也。 -
2003年9月28日(日)晴陰定まらず
気温涼、来店者80名余、ゆっくりと、ライブを楽しめ、店内サービスも順調に進む。アイリッシュ、ブルーグラス、カントリーと店の雰囲気に程よく調和し、充実した日となる。関係諸氏に感謝多。
註)アイリッシュ、ブルーグラス、カントリーと店の雰囲気など。
当日ブロッサム・フェスの様子はこちらです -
2003年9月23日(火)秋分の日 晴れ
本日、ローストビーフを焼く。芯温46度、休ませること1時間、ミディアムレアーの仕上がり、試食せぬままに、お客様に給し、好評であったので、手がすいた折、試食する。美味しかった。ホースラディッシュとグレービーの調和よく、ローリー・ザ・プライムリブに勝るとも劣らぬ出来、気が付いたら愛犬サーヤと一緒に半分以上食べてしまった。後、家人に「商売にならぬ!」「お仕事よ!」と叱られる。
「超グルメサンド」も好評であった。
サーヤご機嫌で今夜はおとなしく寝ている。
命の恩人来店す。感謝多 -
2003年9月21日(日)秋冷
秋雨やまず、来遊するひと、一日、世塵を離脱し、幽林憩う。人来たり、人去る。
閑雅の趣、あたい千金。 -
2003年9月15日(月)陰晴定まらず乾
昨週來残暑甚だし。朝、夕、モーガン乗。店、賑わいて始終す。
近頃、仏蘭西ボルドーワイン、今夏激暑にて、あたり年と訊く。まずは、11月のボジョレーヌーボーの味わい楽しみなところである。
店に10年来使用する、古物金銭登録機有り、表示1ドル、以下セント表記あり、或る人、判して曰「1900年製米国産なり」と言う。
最近、その当時の物価水準に関心を持ち、考察する。
例えば、日本にて1900年頃、漱石、大阪朝日新聞と契約、基本年俸1000円との記憶がある。現代に翻訳すれば、1200万円あたりである。その格差12000倍。
比して、当時、米国にて、工場長の年俸1000ドル、現在、おおむね、12万ドルとしてその格差、高々120倍となる。
日米の100年間における、物価上昇の差異に驚き、その実態を解明すべく、調査中。
記憶を辿れば、1870年ころ、太平洋航路費用、中等客100ドルであった。
今夕、阪神優勝を知る。ダビドフの味わい良。 -
2003年9月8日(月)陰少雨
今週、土日、本日同様、秋雨続く日々ながら、店、終日賑わう。
鹿島、横浜よりわざわざ、来店される人あり。ありがたし!
最近、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』
書店の棚に多くみうけられ、帯に新訳と記にあり、目にとまり、もとめ、読む。
確か、40年程以前読んだものであるが、小説の内容面白く、いっきに、読了。
アメリカのよき時代、揺れ動く青年の視点を中心に展開するつかの間の物語であるが当時の自分の姿なぞ、思い出されて、若返った気分になる。
あの頃は、国、貧しく、小説の中に描写される、豊かな国の生活にあこがれ、しかし、作中に自分と同じく、大人の世界に戸惑いながら入っていく、主人公に共感をえたこと、しきりであった。
その時代、日本にては、安保闘争、学園紛争、ベトナム反戦運動さかんに起き、若者のエネルギーが熱く燃えた時代であった。
一方、私は、そんな激動する社会の影響をうけつつも、登山の魅力にとりつかれ、リュックを背負い信州、上越の山々を渡り歩く日々を過ごしていた。
アメリカはベトナム戦争に敗北、しばらくは、その挫折感が、社会全体を覆い、陰鬱な時代におちいるが、小説は、それ以前の、古きよき時代を生きる、青春物語であった。
壱篇の書が、忘れていた吾が充実した青春時代を思い出させてくれた。感謝多。 -
2003年8月30日(土)陰少雨
午前中より怪雲ブロッサム頭上、去来す。午後、夜のイベント準備中少雨あり。
5時半ごろよりぽちぽち来店客訪れ、7時より演奏始まる。
集客数、100名余、盛況のうちに無事終了す。
演奏中天気くずれず、涼、にて、虫少。終了後外気温計測、21度。
程よき天候及び忙中の協力者に感謝多。