朝、焼きたてのパンを市中に求めんと、防寒着に身をかため、町内を歩んでいると、ひょっとして、人類は余輩の眠っている間に、何らかの原因で、絶滅してしまったのかも知れないと、不安が胸をよぎるほど、人の気配が無い。猫の気配も無い、静寂な空気に包まれている。不安を抱き歩を進め、トンネル通りに差し掛かると、通勤車の列が視野に入り、「あ~独りではなかった!」と安堵する。さて、今日も、午前中より、二人で、店に出掛ける。余輩は倉庫にあった、旧い天窓のフレームを薪にしようと思い、しかし、好奇心に駆られ、どのように作られているかと、分解を試みた。当然のことながら、天窓の枠は、全て木製である。頑丈な四角四面を形成する為に「ドブテイル」と云う、丁度、人間の両の手を互いの指で組むように、精密な加工を施し、頑強に作られている。接着剤などは使用していない。木材というアバウトな素材を用い、それを、各々の部品として、成り立たせ、ガラスという無機質な素材を正確に組み合わせる発想は、素晴らしいの一語に尽きる。日本の木材加工技術は、素晴らしいと言われるところであるが、其のレベルをはるかに超えたところにある、技術と発想だ。時間がたつことも忘れ、寒風に吹かれながら、螺旋回しで、格闘すること1時間余、最後は、互いの角をたった一本の釘で固定していることを発見して驚いた。
昼、チーズフォンヂュとシャルドネ、イカ、蛸のマリネ飯。午後、書棚の片付け。旧い写真、探していた本等沢山出てくる。薄暮に太田市の金山へ急ぎ登り、双眼鏡にて、スカイツリー・都心のビル群望。夜、橙に飯。
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