夜来の秋雨は昼を前に止む。其のしばらく前、近所の手伝っている娘さんが、「マスター・・・、今日はどうなるんでせぅか・・・」と、雨の落ちる空を見上げながら呟く。樹木の隙間からあたりを見回しても、街中と違って、人の気配というモノは無い。鳥の声が届くばかり。空は鈍よりとして、心細くもなるのだろう。ふと、そこへ、ヨーコさんも顔を見せたので、娘さんも安心して準備にとりかかる。やがて、昼近くなると、「やってますか?」と電話も次から次へと鳴りだし、車も入ってくる。かくの如くして一日は過ぎる。今宵は、中秋の名月。秋の風情いやますばかりなりけり・・・・。
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