朝より雨、涼。終日休息。草刈りシーズンも収まりかけて来たので、最近の映画事情を調べていると、「将軍様、あなたのために映画を撮ります」と題する作品が渋谷のユーロスペースで上映予定が判明。興味を惹かれる。これは、1978年工作員によって平壌政府に拉致された、韓国人の映画監督が86年に脱出して解放されるまでを扱った映画で、私は、1993年に文春文庫で「闇からの牙」と題するその拉致された本人の手記を読んで、「透明性の増した現代社会に、こんな荒唐無稽な事があるのであろうか!」と大いに驚いた次第。其の頃は、今日、ニュースで取り上げられる「日本人拉致問題」も社会の表に出てこなかった時代で、読後感は「半信半疑」という気分。そして、そういう不完全燃焼は精神衛生上宜しくないので、この目で実際のところを確かめてみようと、平壌訪問を計画した。いつも利用する旅行会社に成田~平壌のエアーチケットの事を尋ねると、其の頃はどこの旅行会社も取り扱っていないという事であった。しかし、行ってみたい気持ちが強くなる一方なので、平壌政府に関係する朝鮮総連に旅行の事を尋ねた。しかし、現在は行くことが出来ないとの返事であったが、そう言う企画が再開されれば、ご連絡をいたしますというアナウンスがあったので、ダメ元だと思ったが、住所と電話番号を先方に伝えておいた。それは1994年の春ごろで、そんなことが忘れてしまった夏、金日成の死亡が報道された直後に、総連より「弔問客」としての人員を募集している電話が入り、そのグループに紛れて平壌を中心に一週間滞在した。そして、それは、非常に興味深い思い出となった。
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