午前中は休息。「西部戦線異状なし」を読んでいる。第一次世界大戦の戦場の描写が沢山出てくるが、ときに、食べ物にまつわる
描写もある。たとえば「小屋の真ん中には、とび色の蒸し焼き肉が光っている。懐中用ののナイフを取り出し、両方の腿を一本ずつ切り取った。それに軍用パンをソースに浸して食った。」これは、二人の兵士が真夜中に、掘っ立て小屋で分捕った家鴨をつぶして、「一人が焼けてゆく
肉に脂を塗ると、そのあいだもう一人は寝ることにした。」というふうな場面もある。昔、中国貿易で香港に出掛けると、店先に焼いた
家鴨のぶつ切りが陳列してあり、注文すると、皿にその骨付きのぶつ切り肉と香味野菜を盛り付けて、少し甘めの薄いあっさりした
たれをかけた料理を食べたことを思い出した。家鴨は肉そのものは鶏肉と比べて美味しいとは思わないが、脂のついたその腿は
非常に美味しい。この骨折が改善され自由に出歩けるようになったら、どこか、適当な店を探して食べてみよと思うのです。
自分では、何故、今頃になって、こんな、戦場小説を読もうと思ったのかはよくわからないが、レマルクの描写のみずみずしさは魅力だ。
思うに、今の自分の奮闘振りを、ある種の戦場にいる如くに見立てたところに、この小説が目に入ったので、読み始めたゆえんであろう。
余輩ももう6ヶ月を過ぎると70歳だ。心境的には「何処まで続くぬかるみぞ」であるが、すでに、後戻りは出来ないところまできて
しまったのであるから、前へ進める他に、路はないのである。しかたなし・・・・。
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