午前中、太田にて所用を済ませ、二人で、駅前の旧商店街に在る「う」店に入り飯。この店は、客の顔を
見てから、鰻をさばき、焼く店。駐車場から建物の裏が見えるのだが、トタンの壁が、風雪に洗われ、
薄茶色な時代を経たる風情をなす。先客はまもなく帰り、残るのは我等だけとなり、手のすいたとみえる
大将が、向かいの座敷に腰をかけ、一代記を披露。何でも、大分以前に、太田市のシャッター通りを
テーマにしたTV番組にこの店の大将が放送され、まもなくして、都内から客が訪ねて来るようになり、しばらくは
繁盛し、夜遊びも盛んに出来た等々、話は非常に面白い。
ところで、肝心のうな重だが、店先で焼いて、醤油と砂糖で煮付けたものを、蒸さないことを
信条にした調理である。これは、これで野趣味がある。しかし、全体的にあと二歩というべきところがあり、
誰か、アドバイスをしてくれる、客があらわれ、叱咤激励をして、手を入れれば、店の風情と大将の語り口、
更には、そのストーリ性とがあいまって、太田市の名物になるような気がして、残念でならない。
さて、心の冒険をしたあと、伊勢崎に向かい、「ゴースト・ライター」を観る。見ごたえのある、
国際政治ミステリー。BMWのSRVに遺されたナビの痕跡から事件の糸口がほつれてゆくのだが
車が一役の映画であった。夕、前橋の紀伊国屋に立ち寄り新刊書を眺める。帰路、登利平にて焼き鳥を飯。
夜、帰宅後、血圧を計ると高めであった。塩分控えるべし・・・。
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