爽やかな日となる。朝、ローストビーフを焼きながら、ふと、窓より外を覗くと、10羽ほどの雉の親子が、足早に庭を横切り、ミントの茂みに集合しているではないか。足音を殺して、近寄ってみると、敵も去るもの、2㍍ほどまで近づいたと思ったら、そそくさと茂みより逃げ出し、早足で路を挟んだ隣家の畑のほうに行ってしまった。ココロなごむ風景であった。千客万来。暖炉の火と格闘しながら、過ぎた一日であった。帰宅後、街の食堂で独り飯。新聞にキューバのカストロの写真を見る。84歳とある。洒落た老眼鏡をかけた写真だ。そのメガネは余輩のものと瓜二つだ。非常に親近感が沸いてきた。思い出すに、今店でかけている老眼鏡はたしかウイーンで買ったフレームだ。大分前のことになるが、現役時代、眼鏡フレームにこだわった時代があり、オーストリアのデザインが微妙にボヘミアンでスタイリッシュなので、彼の地を訪ねるごとにオプチカルに立ち寄り、気に入ったフレームを買っていた。その後、まもなくして、日本でもアイウエアーがファッションアイテムとして欠くことのできない存在となってきたが、その頃は、余輩はすでにそんな気分を卒業してしまっていた。カストロ大将の写真のお陰で、今日は少し饒舌になってしまったが・・・。他、特に記す事無。
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