朝、兼六園を訪ねる。菖蒲豪勢に咲きそろい初夏の風情あれど、空気、極めて肌寒し。冬物セーターを家に置き忘れたるを悔いる。園の樹木、思いのままに育ちたる姿、程よく枝を支える事、見事ナリ。地面に草を摘む一群の人有、その苦労我事の如く思う。
昼近くなり、世界遺産「白川郷」に向う。雨止み集落にて粗食を飯。しばらくの散策後、高山の家並みを訪ねる。山あいの風情、ドイツのシュバルトバルトの如し。夕、安房峠を越えて松本に向う。迫りくる山肌は薄暮にあらあらしく映り、老女大いに不安がる。8時を廻る頃ホテルに着、直ちに中華レストランに向かい飯。白川郷は桧枝岐の光と似ていた。
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