複雑で多様化する現代。店内は、アンティークな家具、庭には癒し度の高い空間(パワースポット)が広がっているお店です。冬は暖炉に癒されます

2006年9月29日(金)曇天

家人、早々に昼食を済ませて「店の仕込みが沢山ある」と言いつつあたふたと店に出かけてしまう(このところお客さんも増えてきて、下ごしらえも家人が納得行くまで時間と手間を要する)。
先週火曜日によう子さんを一人店に残し5時半頃、モーガンで東北道を飛ばしてMOVIXさいたま迄出かけ「太陽」を観た。
大変興味深い映画であるがこの近隣のシネマコンプレックスでは上映しない(後日宇都宮では上映していると聞く)。 上映は7時半、さすが埼玉、大都会!
席は8割がた人で埋まっていた。「この映画に関心を寄せる人、こんなに沢山いるのだ!」と驚いた(好奇心の二極分化はすでに始まっている)。
映画の主人公は昭和天皇、時は敗戦直後より阿南陸軍大臣自決までの短いが日本の濃厚な時間を切り取った映画。
ちなみに永井荷風は東京を焼き出されて岡山までたどり着き、そこより弟子、谷崎潤一郎の疎開先まで出向き、久しぶりに供された牛肉の美味さに感激。
また岡山出身の内田百閒は帝都に留まり毎夜飛来する艦載機の空襲に恐怖、疲労困憊。
また私の愛妻、よう子さんは父親の赴任先九州より「いよいよ日本が危なくなる!」というので、足利の実家に疎開する途中、神戸駅で空襲にあい戦闘機より発
射する機関銃の弾のしたを母親に抱きかかえられ逃げ惑い、ベンチの下に身を隠し、運良く母子とも一命を取りとめたと言うような大事件のあった頃である。
さて、映画が始まると緊張感漂う画面にいきなり引き込まれる。 場面は宮城直下の地下壕、主人公の食事シーン。
画像は薄暗く、いやがうえにも集中緊張をしいられ「いったい何が映っているのだろう!」と目を凝らすのである。 この緊張感が映画の後半まで続く。
主人公をはじめ、日本人俳優の演技は総じて納得の行くものであった。 この時代の映画らしい臨場感を堪能できる。
理由は演じる俳優がやせているからである。
余談ですが、最近の戦争映画又はその時代のそれは「もうちょっとどうにかならないのか?」という風なものが多すぎる。
制作が決まったら取り合えず北朝鮮で半年ぐらい集団合宿(完璧なダイエットが出来る)した後、写真を撮れば素晴らしい物ができると思うのですが、私見です
が、映画の真骨頂は製作者が観客の襟首をつかんでいきなりその場に臨席させるような雰囲気を創り出す事でその目的が達成される。
そのことがないと観ている方は面白くない。主人公の私的生活が展開する地下壕内部の描写は納得の行くものであった。
しかし展開が例の「マッカーサー会見」の場面になると、場面の質が激変する。 舞台装置、小道具、俳優の選び方がかなり違ってくる。
この場面だけは興ざめであった。 映画はロシア製。 制作側の資金的問題でここまでになったのかと推測。
今年の春であったか「ヒトラー最後の13日」を観たがその描写力はすばらしいものであった。 国力の差がここに出た。 しかし総じて大変面白く有意義な一時であった。
帰宅は1時を回り次の日が少ししんどかったがそんな様子はおくびにも出さず、はつらつとした風に懸命に業務遂行に努めた。


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